親が電話に出ない——そのとき確認すること、そして繰り返さないための工夫。
何度かけても実家の親が電話に出ない。たいていは入浴や外出、着信音に気づかなかっただけですが、一人暮らしの親だと「倒れているのでは」と不安になります。この記事では、連絡が取れないときに順番に確認することと、高齢の親が電話に出ない主な理由と、その対策を整理します。
連絡が取れないとき、順番に確認すること。
電話に出ないことの大半は、入浴・昼寝・買い物・通院などで「たまたま出られなかった」ケースです。まずは落ち着いて、負担の小さい方法から順に確認していきましょう。
※窓口の名称や対応は地域によって異なります。合鍵を預ける相手や、緊急時に頼れる近所の方を、平常時に決めておくと安心です。
高齢の親が電話に出ない、よくある6つの理由。
「何度も出ない」が続くなら、多くの場合は本人の意思ではなく、環境や身体の変化が原因です。理由が分かれば、対策も選びやすくなります。
| 理由 | よくある状況 | 効きやすい対策 |
|---|---|---|
| ① 着信音が聞こえない | 耳が遠くなった/電話機から離れた部屋にいる/テレビの音が大きい | 着信音を大きく・光る電話機、子機を増やす |
| ② 出るのが間に合わない | 立ち上がって電話まで歩くうちに切れてしまう | 呼び出しを長めに鳴らす、子機を手元に置く |
| ③ 詐欺を警戒して出ない | 知らない番号や非通知には出ない/常に留守番電話にしている | 家族の番号を登録して名前表示、留守電に名乗ってから話す |
| ④ 電話機の不具合 | 受話器が外れている/電源プラグが抜けている/携帯の充電切れ・マナーモード | 帰省時に電話機と設定を点検する |
| ⑤ 外出・入浴・昼寝 | 生活リズムと電話をかける時間が合っていない | かける時間を決める(定時連絡) |
| ⑥ 体調や認知機能の変化 | 電話の操作が分からなくなった/気力が落ちている | 操作の少ない連絡手段、ケアマネジャー等への相談 |
※特に③は近年増えています。詐欺対策として自治体や警察が留守番電話の活用を呼びかけていることもあり、「出ない」ことが防犯上は正しい行動である場合もあります。
「電話に出ない」を繰り返さないための5つの工夫。
着信に気づける電話環境にする
着信音を最大にする、ランプが光る電話機に替える、寝室や居間に子機を置く——これだけで①②の多くは解決します。携帯電話の場合は、マナーモードの解除と着信音量の確認を。電話機の買い替えなら、迷惑電話防止機能つきのものを選ぶと③の詐欺対策も兼ねられます(自治体によっては購入費の補助があります)。
家族からの電話だと分かるようにする
電話機に家族の番号を登録して名前が表示されるようにする、「家族は留守電に必ず名乗る」と決めておく。詐欺を警戒して電話に出ない親御さんでも、家族からだと分かれば出られるようになります。番号表示には電話会社のサービス契約が必要な場合があります。
電話する時間を決めておく
「毎晩7時に電話する」のように時間を決めると、親御さんも電話のそばにいるようになり、つながりやすくなります。同時に、その時間に出なければ「いつもと違う」と気づけるので、異変の早期発見にもつながります。
家族以外の「見守りの目」を増やす
郵便局や電力・ガス会社、配食サービスなどが提供する見守りサービスや、自治体の高齢者見守り事業を利用すると、家族が電話できない日にも誰かが様子を確認してくれます。ご近所の方と連絡先を交換しておくのも、立派な見守りです。
電話以外に、親から「押すだけ」で返事できる手段を持つ
電話は「鳴ったときに、その場で出る」ことが前提の連絡手段です。耳が遠い、動くのに時間がかかる、知らない番号が怖い——そんな親御さんには、都合のいいときにボタンを押すだけで返事ができる手段があると、つながらない不安が大きく減ります。
私たちが開発に携わるマゴスピーカーは、家族がスマホから送ったメッセージが実家のスピーカーから音声で流れ、親はボタンを押すだけで返事ができる連絡端末です。LTE回線内蔵のため実家にWi-Fiがなくても使え、人感センサによる安否通知も自動で届きます。「電話に出ない=何かあったのでは」という心配を、日常的に減らすことができます。
認知症の親が電話に出なくなったとき。
認知症が進むと、受話器の取り方や通話の終え方といった電話の操作そのものが難しくなることがあります。着信に気づいても出られない、出ても会話が続かない、という状態です。電話機の位置や色を変えるだけでも混乱することがあるため、環境はできるだけ変えずに、かける時間を固定するのが基本です。
詐欺被害が心配で「電話を取り上げる・解約する」ことを考える方もいますが、電話は親御さんにとって外とのつながりでもあります。急に取り上げると不安や孤立につながることもあるため、まずは迷惑電話防止機能つきの電話機や留守番電話の活用を検討し、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら決めることをおすすめします。
よくある質問
関連コラム: スマホ以外の連絡手段5選|スマホを持たない親と連絡を取る方法【比較】 — 固定電話・シニア向けスマホ・見守りカメラ・スマートスピーカー・ボタン型端末を、費用と操作負担で比較しています。
Next Step
「つながらない不安」を、ボタンひとつで減らす。
この記事を書いた高齢者向けIoT端末「マゴスピーカー」の開発チームが、
ご家庭の通信環境・親御さんの状況に合わせてご案内します。初回相談は無料です。