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Column · 業務改善・SaaS開発

業務に合わないSaaS、カスタマイズすると高額になる問題。

「専用のSaaSを導入したのに、どこか業務に合わない」「カスタマイズを頼んだら見積もりが跳ね上がった」「そのうえ月額課金まで積み重なっていく」——多くの現場が抱えるこの悩みから、実際に自分たちで動いたときに見えてきた3つの選択肢を整理しました。

公開: 2026-08-20 · 執筆: しあわせもの工房(自社SaaS開発チーム)
山積みの書類を横に、シンプルな自作ツールで淡々と作業する人のイメージ
01 · Background

なぜ既製のSaaSは「惜しい」のか。

業務システムを選ぶとき、多くの人がまず既製のSaaSを検討します。しかし使い始めてしばらくすると、同じような不満にぶつかることが少なくありません。理由は大きく3つに整理できます。

1つ目は「汎用の壁」。SaaSは、なるべく多くの企業に使ってもらえるよう汎用的に設計されています。そのため、自社特有の承認フロー、独自の帳票フォーマット、既存システムとの細かい連携など、「うちだけの事情」には対応しきれないことがほとんどです。

2つ目は「カスタマイズの壁」。個別カスタマイズを依頼すると、要件定義・見積もり・開発というプロジェクトが立ち上がり、費用が数十万〜数百万円に膨らむことも珍しくありません。しかも、それは元の月額料金に上乗せされる形で発生します。

3つ目は「積み重なる月額課金の壁」。SaaSは1つで完結しないことが多く、部署や用途ごとに契約が増えていきます。気づけば、毎月の請求額の合計が見過ごせない金額になっている——という声もよく聞きます。

この3つの壁を踏まえて、実際にある3つの選択肢を比較してみましょう。

02 · Comparison

3つの選択肢を一覧で比較。

選択肢 初期費用 月額費用 業務へのフィット度 改修の自由度
① 既製SaaSをそのまま使う 低い 中〜高(契約が積み重なる) 低(汎用機能の範囲内) なし(提供元の仕様次第)
② 既製SaaSをカスタマイズ 高い(要件定義+追加開発費) 中〜高(元の月額+保守費) 中(対応範囲に限界) 低(変更のたび追加費用)
③ 自社開発
(AI・バイブコーディング)
中(開発の手間はかかる) 低〜0(自社運用のため) 高(業務にぴったり合わせられる) 高(自分たちで直せる)

※費用感は業務規模・要件により大きく変動します。あくまで一般的な傾向の目安です。

業務にフィットするSaaSを、自分たちでもつくれます。
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03 · Details

それぞれの特徴と、つまずきやすいポイント。

Option 01

既製SaaSをそのまま使う — 導入は早いが、「惜しい」が積み重なる

最短で使い始められるのが最大のメリットです。ただし、多くの企業に対応するための汎用設計ゆえに、自社特有のルール(独自の承認フロー、既存システムとの連携など)には対応しきれず、「ここだけ違うんだよな」を我慢しながら使い続けることになりがちです。

Good

  • 導入が早い
  • 初期費用が低い

Weak

  • 自社業務にぴったり合わない
  • 要望が製品に反映されるとは限らない
Option 02

カスタマイズを依頼する — フィットはするが、費用が跳ね上がる

ベンダーにカスタマイズを依頼すれば理想の形に近づけられますが、要件定義から始まる開発プロジェクトになるため、数十万〜数百万円の追加費用がかかることも珍しくありません。しかもそのカスタマイズ費用は、元の月額課金の上に積み重なります。仕様変更のたびに追加見積もりが発生するのも、地味に負担が大きいポイントです。

Good

  • 自社の業務フローに近づけられる

Weak

  • 初期費用が高額になりやすい
  • 月額費用も増える
  • 変更のたびに追加コストが発生する
Option 03

自社開発 — AI・バイブコーディングで、自分専用のSaaSをつくる

私たち自身も、まったく同じ悩みを抱えていました。市販の業務ツールを試しても、どこかしっくりこない。カスタマイズを検討すれば、見積もりは高額で、そのうえ月額課金も別に発生する。それなら、自分たちの業務に本当に必要な機能だけを、自分たちでつくればいいのではないか——そう考えて、AIを活用したバイブコーディング(AIと対話しながらコードを組み上げていく開発スタイル)で、日々の業務に合わせた"自分専用"のSaaSをつくり始めました。

結果として、業務の「もやもや」が一つずつ解消され、時間と気持ちに余裕が生まれました。以降、この経験を土台に7つの業務SaaSを自社開発し、実際の運用に乗せています。しあわせもの工房では、これらを代わりにつくる受託開発ではなく、同じような"自分専用SaaS"を貴社が自分たちの手でつくれるよう、進め方や技術選定をアドバイスするコンサルティングとして提供しています。

Good

  • 業務にぴったり合わせられる
  • 月額課金が積み重ならない
  • 自分たちで直せる・育てられる

Weak

  • ある程度の開発知識・体制が必要
  • ゼロからつくるには時間がかかる
さくっと出張交通費精算
Example · 出張交通費精算
「さくっと出張交通費精算」— 汎用の経費精算SaaSでは対応しきれなかった業務
既製の経費精算SaaSは、社内で使っているサイボウズ日報の出張予定をそのまま読み込む、という自社特有の運用には対応していませんでした。日報から出張情報を自動抽出し、専用フォーマットの精算書を出力する仕組みを自分たちでつくりました。
自社開発の実例を見る
「使いやすいSaaSを、自分たちの業務に合わせてつくる」を体現した7つのプロダクトを公開しています。私たちはこれらを代わりにつくる受託会社ではなく、同じような"自分専用SaaS"を貴社が自分たちの手でつくれるよう、進め方や技術選定をアドバイス・伴走するコンサルティングを行っています。
04 · How to choose

結論:3つの質問で選ぶ。

3つの選択肢に絶対の正解はありません。状況を3つの質問に当てはめると、候補が自然に絞れます。

Q1. 今の業務のうち、既製SaaSで「惜しい」と感じている部分はどれくらいありますか?
些細な違和感程度 → そのまま使い続けるのが合理的です。毎日の作業に支障が出るレベル → ②か③を検討する価値があります。
Q2. カスタマイズの見積もりと、月額課金の累計、どちらが負担になりそうですか?
初期費用を抑えたい → ①のまま様子を見る。長期的なランニングコストを抑えたい → ③(自社開発)が有利になるケースが多いです。
Q3. 社内に、AIを使った開発を試せる余地はありますか?
ある程度自分たちで触れる → バイブコーディングでの自社開発を検討する価値があります。全くない → まずは"何からどう始めればいいか"を、私たちのような開発経験のあるチームにアドバイスしてもらうのも一つの方法です。
05 · FAQ

よくある質問

Q. バイブコーディングとは何ですか?
A. AIと対話しながらコードを生成・修正していく開発スタイルです。ゼロから全てを手で書くのではなく、AIに指示を出しながら試行錯誤的にアプリケーションを組み上げていきます。専門的なプログラミング知識がなくても、ある程度の業務システムを形にできるようになってきています。
Q. 自社開発したSaaSの保守は誰が行うのですか?
A. 自社開発の場合、保守・改修も自分たちで担うことになります。属人化を避けるため、ドキュメント化や、外部の開発チームによる技術顧問契約を併用するケースもあります。
Q. カスタマイズと自社開発、結局どちらが安いのですか?
A. 短期的にはカスタマイズの方が早く形になることもありますが、長期的な月額費用・追加改修費用まで含めて考えると、自社開発(またはそれに近い形でのオーダーメイド開発)の方がトータルコストを抑えられるケースが多くあります。
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Next Step

「自分専用SaaS」のつくり方を、アドバイスします。

私たちは代わりにつくる受託会社ではなく、自分たちの経験をもとに、貴社が"自分たちの手でつくる"ための進め方・技術選定をアドバイス・伴走するコンサルティングを行っています。
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